埼玉県川口市仲町2-8サンライフ碧雲2F 川口駅徒歩12分 |
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口腔粘膜疾患むし歯や歯周病そして前回の顎関節疾患の他、お口の粘膜の病気、口腔粘膜疾患も歯科で扱います。 写真1、2は舌に生じたアフタ性口内炎で、比較的頻繁にみられるものです。副腎皮質ホルモンの口腔用軟膏の貼薬により早期に治癒します。食事がしみたり、触ると痛みが出たりすることが多いので、刺激物は避けてください。 写真3は下唇、写真4は舌の裏側にできた粘液嚢胞(ねんえきのうほう)です。半球状のやわらかい腫脹としてみられ、これは誤って噛んでしまったり、外傷や炎症などによって、主に小唾液線の出口が損傷されて分泌物が貯留することによって生じるもので、内容物は唾液です。粘液嚢胞は表面が薄くて破れやすく、一度は治ったようになっても再発を繰り返すことが多く、そのような場合は切除摘出します。
写真6は奥歯の歯肉に生じた良性腫瘍です。このように歯の根の部分が膨らんでくる症状は、原因が歯(歯根の先端にできる膿か歯周病)であることがほとんどですが、非常にレアなケースとして良性腫瘍であった症例です。原因は全く不明で、切除して病理検査によって確定診断できました。 半年に一度の定期健診の際に、歯や歯肉だけでなく舌や粘膜の状態についても、かかりつけの歯科医にチェック・精査してもらうことも必要ですね。 写真7、8はそれぞれ頬の粘膜と舌に生じた扁平苔癬(へんぺいたいせん)と呼ばれる粘膜病変です。頬粘膜や舌に乳白色のレース状線条として見られることが多く、自覚症状は少なくて多くは違和感程度ですが、時に摂食による刺激痛を伴います。ウイルス説、 アレルギー説、肝機能障害説など種々の説が唱えられていますが原因は明確でなく、口腔を清潔に保ち、副腎皮質ホルモン剤の貼薬といった局所療法を行うことで症状の改善がみられます。 胃腸だけでなく、口腔粘膜にもポリープが生じることがあります(写真9)。
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