埼玉県川口市仲町2-8サンライフ碧雲2F 川口駅徒歩12分 |
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入れ歯歯を失った部位には、特に多数(すべて)の歯を喪失した場合には通常、義歯(入れ歯)が適用されます。すべての歯が喪失した場合には総義歯を、数歯〜多数歯欠損の場合には部分義歯が装着されます。 総義歯はすべての歯を失ってしまった状態の顎に装着するもので、歯が無いために顎の粘膜によって維持されます(写真1、2)。そのため顎(歯肉や粘膜)の形の良し悪しにより義歯の具合は左右されることが大きいと言えます。 歯が残っているケースでは部分義歯となります。残っている歯の本数や欠損の様式によってさまざまな形態の義歯になります(写真3、4)。歯にかけて義歯を支えるバネの金属や形、バネを付与する部位やバネをなるべく目立たないようにする配慮等によって種々の設計が考えられるのですが、これらは残っている歯の状態や部位によって決まります。歯周病に罹患していてグラグラする歯にバネをかけても、その歯が長持ちせず、義歯を修理したり作り変えなければならなくなってしまいますよね。
保険適応は無くなりますが、一部に金属を用いることで快適な義歯を作製することができます(写真5)。これは金属床義歯と呼ばれ、次のような長所を有します。@
薄くて違和感が少ない、A丈夫で壊れにくい、B金属部分は汚れにくく清潔を保ちやすい、C食べ物の温度(熱い・冷たい)がよく伝わって食事がおいしい また、昨今では磁マグネット石を用いて義歯をピッタリと吸着させる装置も改善され、良好な成果をあげています。 さらに、最近ではバネを使用しない部分義歯も応用されています(写真8)。軟らかく弾力があるピンク色の部分によって歯に維持を求めるので、金属のバネが見えず審美的です。ただ、周囲の歯をかぶせ直したり、歯を抜いたりすると、難しいケースもあります。 入れ歯のお手入れについて義歯はレジンという樹脂からできており、吸水性があるため汚れや細菌が付きやすく、また、臭いも吸着されやすいので、清掃を怠ると口臭の原因になります(写真9)。
さらに義歯性口内炎や口腔カンジダ症を引き起こしたり、部分義歯の場合は、バネ等のかかっている歯や残っている歯に悪影響を与えてしまいます。義歯のピンク色の部分の樹脂はキズがつきやすいので、歯磨き粉を使用して擦ってしまう等の間違ったお手入れをして表面をキズつけると、さらに細菌が付着しやすくなります。 写真10では、下顎の義歯の前歯の裏側に歯石がたっぷりと付着してしまっています。歯が無くなってしまっても、お口の中の細菌の代謝産物は義歯に付着してしまうのです。歯磨きを毎日するように、義歯も毎日のお手入れが必要です。できるだけ毎食後に、義歯をはずして清掃するようにしてください。 義歯のお手入れについて順番に説明しましょう。 2.専用のブラシを用いて義歯を清掃する(写真11)。 研磨剤が入っていない義歯専用の磨き剤もあるので、使用すると効果的です(写真12)。
洗浄剤は磨いても取れなかった汚れを除去し、殺菌消臭効果もあります。
4.十分な水洗いをして、洗浄剤の成分を洗い流してから、義歯を装着する。 毎日のお手入れこそが、義歯を長持ちさせるコツです。 |
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