小学校低学年からの咬合誘導をはじめ、日本矯正歯科学会の指導医による専門外来も行なっています。
歯並びが凸凹であったり、上下の顎がお互いにキチンと噛み合わなかったりする状態を「不正咬合」といいます。この不正咬合を放置すると、「食べ物がよく噛めない」「言葉が明瞭でなくなる」「むし歯になりやすい」「歯周病になりやすい」「口臭の原因になる」「顎の関節や咀嚼筋に負担をかける」など種々の問題が生じてきます。
悪い歯並びや噛み合わせを、きちんと噛み合うようにして、きれいな歯並びにするのが矯正治療です。健康的で美しい歯並びにするために、矯正装置を通じて、歯や顎の骨に力をかけてゆっくりと動かして、歯並びと噛み合わせを改善していきます。口元が審美的に回復することで自分の容姿に自信が持て、コンプレックスを解消できることも、重要な利点のひとつと言えます。
治療開始時期ですが、6〜7歳頃に一度ご相談されるのが良いでしょう。この時期は、顎のゆがみや、歯並びの異常の兆候が出てくる時期です。早期治療によって、その問題を簡単に改善できる場合もあります。
写真1 前歯の反対咬合 写真2 治療後
例えば、写真1のような前歯の反対咬合の場合、写真 3に示したリンガルアーチという装置を用いると、比較的簡単に治療することができます。
写真3 治療に用いたリンガルアーチ
通常のケースでは、永久歯列になってから治療を行うことが多く、永久歯が生え揃った直後の10〜12歳頃が、もっとも治療による健康増進のメリットが多い時期です。また、治療は何歳でも可能で、現在では50歳を過ぎても可能になってきています。もちろん、年齢が上がってしまうと歯周病に罹患するリスクも高くなってしまうため、よりゆっくりと歯を動かしていくので、治療期間も長くなる傾向にあります。
写真4 矯正治療中 写真5 治療後
通常の矯正治療は、写真4、写真5に示すように、歯に装置をボンディングしてワイヤーを通して行います。治療期間や料金は不正咬合のレベル、抜歯を要するか否か等によって異なりますが、右の写真のように美しい歯並びと口元を獲得することができます。
写真6(左)は、顎変形症によって奥歯しか噛み合わず、前歯部では全く食物を噛みきれない状態でした
写真7(右)は、全身麻酔による外科的手術を併用した、治療後の美しい噛み合わせ |
さらに顎の骨の変形が強い症例は“顎変形症”と呼ばれ、矯正治療だけで改善しないケースもあります(写真6)。
そのような症例では、外科的に顎の骨を切除して改善する外科的矯正治療を必要とする場合も出てきます。
写真8(左)外側からだと矯正をしているように見えない
写真9(右)装置は裏側に付けられています |
最近では、より審美性を求めて装置を裏側に付ける方法も多く用いられるようになってきました(写真8)。
このように一口に矯正と言っても、様々なケースがあります。歯並びや噛み合わせに不安のある方は、治療方法・期間、料金などお気軽にご相談ください。
当院では、新型コロナウィルスやインフルエンザ等の感染予防および拡散予防のために、次のような対応を徹底しています。
1)歯科器具・器材の滅菌・消毒
2)患者様ごとのユニット(歯科の治療台)の消毒
3)治療ごとに新しい手袋の使用
4)口腔外バキュームによるエアロゾルの吸引
5)強力な空気清浄機によるクリーンな環境の提供
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